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癇癪(かんしゃく)について考える その6

引き続き好調を維持しているせがれ兄。 もうあれですよ。 『何、この普通の子』 って感じですよ。 いや、なんなら普通以上かも。 なんか彼自身、癇癪を克服した事によって、普通よりもタフになったような、そんな気さえする。 いや、まぁ他の子をそんな知ってるわけじゃないから、恐らくただの激しい思い込みでしょうけど。 
いいじゃん。 ちょっとくらい激しく思い込んだって。 とにかくONは今感動しているのだ。 せがれ兄のその奇跡的なレベルアップに!




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しかしながら、何が作用してこんな劇的に変わったのだろうか。
少し、まとめてみようかしらん。

まず、でもやっぱり一番大きいのは時期の問題なんじゃないかと思います。
たぶんだけど、脳みそが発達して、感情のコントロールが物理的に上手くなってきた。 というのがほとんどなんじゃないかと思う。
1ヶ月ほど前弟が産まれて、少し荒れたけど、思い起こしてみると、その直前は結構良い雰囲気だったのだ。 あの時から回復の兆候はあったのだろう。もし弟が産まれていなかったら、もしかしたらもっと早く収束に向かったのかもしれない。 いや、でも、あれか。 ひょっとすると弟が産まれたことも、ある意味要因の一つだったのかも、と考える事も出来なくもないか。 彼なりに兄になったことを自覚して、成長したのかもしれない。 わかんないけど。

あとは、その転換期をギリギリ逃がす事なく、こちらも『癇癪NO』の態度に切り替えたのも、まぁ良かったんだろうな。 とにかく理不尽な癇癪についてはこちらも徹底的に応戦。 癇癪を起こしても何も良い結果を生まないという事を上手く植え付けられたと思う。
あぁ、でもその件についてちょっとマズいな、と思ったことがあったんだけども。
ONも厳しくするために、語気を荒げちゃった場面があったんですよ。 『~っつってんだろっ!』 とか。
ONはそーゆう言葉遣いを普段しないから、イザと言う時にね。 怒った顔で使うと、うん。 確かに有効だったんですよ。
でもね。 ドキッとしたんですけど、何回か使ったあと、ある日せがれが同じ口調で物を言ってるのを発見したんですよ。 
真似するんですねぇ。 子供は。 いち早く。 これはねぇ。 マズい。 まぁ、そのくらいの言葉遣いはね。 100歩譲れば、そんなにはあれですけど、例えば鉄拳とかね。 安易な鉄拳とかね。 使った場合。 これもきっとスグ真似しますよ。 外で。 この連鎖は良くない。 非常に良くない。 っていうんで、その後は少し軌道修正しましたけどね。
あのねぇ。 ちゃんと話す事にしたんです。 鉄拳を加えなくても、語気を荒げなくても、インパクトはそれで与えれるんですよね。 ふだんおちゃらけてるばっかりのONが真顔になって話すだけで、向こうは『ムムっ』って思ってくれるんですよね。 それはまぁ発見だったかな。

あとは『聞く』っていうのも良かったかも。
朝、いつも通り起き抜けに怒ってた日があったんですけど、その日の夜になんとなく聞いて見たんですよ。 『今日、朝怒ってたけど、何に怒っての?』って。
したらさぁ。 ビックリしますよ。 その理由。
『○○くんちにあったサバイバスターがなかったから怒ったの』
何、そのキテレツかつ理不尽な怒り!!
もう、開いた口がふさがりませんでしたよホント。
っていうか、その開いた口のまま大笑いですよ。
まぁ、でもね。 あれですよ。 『全く理由もなく』 って事ではないんですね。
理不尽この上ない事ではあるけど、彼なりに一応理由はあったんですよ。
そんでね。 その次の日だったかな。 また同じように朝怒ってたんですよ。
それに対して嫁も怒りだして、先に下に降りてっちゃって、せがれ兄はひとりでONの横でプンスカしてたんですよ。 ONはあんま寝てなかったから、正直『いい加減にしてよもぅ。。。』って思って必死に眠ろうとしてたんですけど、『あっ』って思って、聞いてみたんですよね。『何怒ってんの?』って。
最初は全然答えてくれなくて、のた打ち回ってたんだけど、
『言ってごらんよ、大丈夫だから。 言ってくれないとさぁ、全部は分かってあげられないんだよ、昨日もそうだったけど。』とか言って何回も聞いてたら、答えてくれたんですよね。
『ママの手がバシってあたったのがイヤだったの。』

(ぐはぁ、またこれか!)

なんという小さなことで怒ってんだ、この男は。。。 
と思ったけど、

ON:『そうか。 それがイヤだったんだ。
    でもそれってママはわざとやったんじゃないよねぇ。
    当たっちゃったんでしょ?』
せがれ:『そうだけどぉ。』
ON:『でも、それがイヤだったんだ。 そうかそうか。
     じゃあ、ママにそーゆう風に言っといで。 聞いてくれると思うから。 』

とか言ってたら、もうすっかり怒りも収まってて、まんざらでもなさそうな表情で下に降りてったんだよね。
と言うわけなんでね。 とにかく面倒くさがらずに、聞いてやるってのは、案外重要なのかも。 ていうか、重要だなこれは。 怒りも悲しみと一緒だね。 しゃべってそれを聞いてくれるっていう、それだけで案外楽になるもんなんだ、きっと。
まぁ、タイミングとか、聞き方とかも色々あるんだろうけど。



おっとしまった。 時間が過ぎちゃった。
まだ書き足りないけど、それはまた後日に。







せがれ兄よ! サバイバスターは買わないよ、残念だけど。




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[関連]
癇癪(かんしゃく)についてアーカイブ



↓今日のせがれ覚書↓

せがれ弟 0歳1ヶ月
そして、おやじ臭い。 なんでもう加齢臭なんだよ。
せがれ兄 4歳7ヶ月

こっちはそんな臭くなかったんだけどなぁ。


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コメント ( 5 )


ななし :

はじめまして。
「聞く」って部分読んで思わず「おお〜」って言っちゃいました。
自分の子はまだ腹の中ですが、出てきたらそのテ使わせて頂こうと思います。

ぶん。 :

せがれ兄がフォーカスされてるけど、
せがれ弟の加齢臭についても、読者としては興味アリマス。

あいコ :

ところで私の言葉使いが悪いのは
誰のまねなんでしょう?

TkG :

なんという良い父親か!
「聞く」
その行為一つが子供を対等な人間としてみている証となるのだ。
そんなことは当たり前だと思うだろう?
だが世の親の多くは、子供を対等な人間としては見ていないことが多い。
ましてや、無意識に「所有物」とみなしている親は多い。
そんな世界で、君はなんと素晴らしい子育てをする人であることか!
ハラショー。
ロシア人ではないけれどハラショー。


あ、でもね、ボキは鉄拳制裁で育てられたけど、全然認めてるよ!
何せウチの父の拳には正義があったからね。
握り締めた拳の内に正義と愛が無ければ、絶対に振り下ろさない、そんな父だからね。
宇宙一尊敬してる。

あずきみるくれもん :

「聞く」って大事ですよね。
大人だって、話を聞いてくれなかったら悲しいし、
聞いてもらえたら嬉しいように、子どもだってそうなんですよね。
…つい、忘れがちですけど、ね。

余計なお世話かもしれないですが、ONさんは大丈夫そうですけど、
ママさんはどうなんでしょう…。
ブログを見ていると、ママさんは癇癪については怒ってばっかりに
見えるんですけど…。




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