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癇癪(かんしゃく)について考える その7

依然として好調をキープしているせがれ兄。
まぁ、まだ結構怒りますけど、静まるのも早いし、それに何と言っても怒こってる最中にこちらの言う事を聞いてくれるのがいい。 向こうも主張するところは主張するが、こちらの言い分もちゃんと聞いてくれる。 そんなのは至極当然の事だけど、彼にしてみたら大きな進歩だ。 そして、健全な形の進歩だと思う。
癇癪の対応の仕方について、『これが良い!』と自信を持って言えるコトはなかなかないけど、やらなくてよかったと思うこと等、幾つかある。 まぁ、過ぎ去ってみて思うことをつらつらと書いてみようかな。




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まず、癇癪を暴力的、あるいは精神的にねじ込める事。 これはきっとしない方がいいんじゃないかと思う。 例えば癇癪中に『うるせぇんだよ!』とか言って、殴りつける。 それとか、『泣いてる時のキミは嫌い。 笑ってる時は好き。』とか。 そうやって、癇癪自体を否定する事はどうなのか。 癇癪持ちの子は癇癪中はホントに感情のコントロールができないのだ。 それは頑張ろうが何しようが無理なものは無理なんだと、見ていて感じた。 それなのに、そこを否定してしまうと、それはいずれ深いところで自己否定につながってしまうのではないか。 子供にとって親に嫌われるというのは非常な恐怖だと思う。 自分ではどうあがいても修正できないところを否定されると、そこに暗黒が生まれて来てしまうような気がする。 そして、それは癇癪が治ったあとも、消化されずにいびつな形で残ってしまったりとか。 いや、わかんないですけどね。 専門家じゃないんで。 でもそーゆう可能性はあると思うし、それはかなりやばい可能性だからやっぱりやらないに越した事はないんじゃないかと思う。
というか、それは癇癪じゃなくてもやんない方がいいと思うけど。 感情は押さえ込むとホントろくな事ないからね。 まぁその辺はもう既に言い古されてる事だから言わずもがなだと思いますけどね。 子供を『良い子』に育てて楽ができるのは小さい頃だけと言う事です。

あと、これはまぁ好き嫌いの問題だけども、前にコメント欄で下のような方法があることを教えてもらった。

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かんしゃくを止めるには、まずやめなさいとだけ、はっきりと子供に求めるべきです。それで効き目がなく、子供の行動がかなりひどい場合は、その場から子供を連れ出さなくてはならないこともあります。この時点では、タイムアウトというやり方が効果的です。タイムアウトとは、しつけのテクニックで、子供の破壊的な行動をやめさせる際に使います。この方法は、2歳以上の子供に対して効き目があります。子供が良くない振る舞いを繰り返しした後、子供は決められた時間の間だけいすにおとなしく座らされます。時間は子供の年齢1歳に対して1分とし、上限を5分までとします。子供が決められた時間よりも早くいすから立ち上がったり、おとなしくしていなかったら、タイマーを再びセットし直します。
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この方法はON的には凄く違和感がある。 なんか犬にお手を教えているような。 そんな感じのなんとも血の通わない雰囲気がすごく嫌だ。 これだったらまだ怒鳴り散らして感情をぶつけ合う方がマシなような気がする。
子供と言えども、相手は人間だ。 動物じゃあないし。 ましてや機械でもない。 人間対人間でいたいとONは思う。 このやり方は医学百科に載るくらいだからきっと効果もあるんだと思うけど、ONはやれないっす。 だったら癇癪ちゃんでいいです。 と思いました。
まぁでもホントに好き嫌いの問題なんで、やってる人を否定したりはしないですけど。

あと、『マクロビオティック
これは案外良さそうに思った。
これもコメント欄で教えてもらったんだけどね。
決定的な解決にはならなそうだけど、自然で良い。
こーゆうのはきっとボディブローのように効いていくんじゃないかと思う。
嫁に教えたら、嫁も興味津々で早速調査を始めた模様。
これはもっと全盛期に知っとけばよかったな。
まぁ、この辺も好き嫌いのものだけどね。

あと、思うのはあれかな。
収束に向かってきた今分かるのは、結局何をしたところで5歳くらいには治るもんなんだってコトなんだけど、でも、それでも色々とあーでもないこーでもないって試行錯誤してやっていくこと。 それこそが重要なんじゃないかと。
結局治るんだったら無駄になるじゃんって考えもあるけど、ON的にはそれは無駄にならないと思うのです。 というのは、 あーだこうだと考えるのは完全に親サイドのことで、子供にはそんなのは全く分からないんだけど、でも、にじみ出すものはあると思うんですよ。 隠し切れないものが。 それが言うなれば『愛情』なんじゃないかと思うのです。 そして、子供はその事に関しては敏感に察知する。 意識的ではなく無意識レベルでだけど。 そんで、それは速効性のあるものじゃあないけど、地味~に地味~に安心と安定を作っていくんだと思うのです。 どんなしつけよりもそれこそが人間を人間たらしめる一番の力だと思うのです。
そんでそれは逆に。 速効性がない代わりに、無くても特に問題なく育ってしまう。 だから軽んじられる。 無駄な事はしないで、効き目のあることだけが重要視される。 そーゆう風な子育てが今。。。 みたいなね。
まぁ、あんま偉そうに啓蒙的になるのもあれなんで、この辺にしときますが。

でもそれは後からじゃ回復が利かないこと。 ONは全身全霊をかけて注いでいます。 それがON流。







せがれ達よ!
そんなわけだから、ボクの老後お願いね!




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癇癪(かんしゃく)についてアーカイブ



↓今日のせがれ覚書↓

せがれ弟 0歳1ヶ月
湿疹がイマイチ良くならないんで、おととい辺りから『びわ茶』を入れたお風呂に入れてみた。 あと、ガーゼに付けて拭いてみたり。 それが功を奏したのか少し良くなってきてるような気がする。 まぁもう少ししてみないとなんとも言えないけど。
せがれ兄 4歳7ヶ月
なんか幼稚園で流行ってるのか、『皿を洗わしてくれ』と言い出した。 その時間すっごい忙しいんで、難色を示していると、向こうも同じく難色を示しだしたんでしょうがないからやらせてみる。 
せがれが洗う。
それを誉める。
なんとか程ほどにやめさす。
もう一度洗いなおす。
という大変な手間を味わい、ON母がONにあまり手伝いをさせなかった気持ちを体験的に理解する。

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コメント ( 10 )


ギム :

お皿洗いとかは、手伝いたいと言ったらきっと手伝わせたほうがいいんだと思いますよ。
私二十歳すぎましたが、昔から手伝いをほとんどしなかったせいか、料理全然ダメですもの。
得手・不得手はあるものの、家事は小さいころの経験が大事だと思います。
ホントに、もっと手伝っていればこんなことには……

匿名 :

タイムアウトを勧めた者です。
しつけとして、「怒鳴る」「叩く」は最もやってはいけないことです。
なぜなら、怒鳴られる、叩かれるまではやってよいと認識するからです。
一歩間違えれば、虐待ですしね。
大事なのは、してはいけないことと理解させることだと思います。
そういう意味では、タイムアウトは有効な手法です。
また、ペットのしつけみたいだとおっしゃっていますが、
実際にペットを飼っている者から見れば、ペットは立派な家族の一員です。
ですから、そういう差別的な発言は避けたほうが良いと思いました。

匿名 :


んー、なんだかONさんが言っているのはそういうことじゃないような…。

匿名 :

言葉で言ってわかるなら、ペットと別と考えても良いでしょうが、
言ってもわからないうちは、犬猫と同じ扱いになっても仕方ないのでは?

Betty :

「言ってもわからない」と「言葉が通じない」は違うんじゃないですか?
たとえ話し合いができなくても親の態度を子供は細かく見ていますよ
少なくともしつける側が愛を感じられない方法は行うべきではないと思います

あいコ :

いやほんと、大事なのは愛情だよね。
正しい愛情が注げているかどうか
自分の事だからけっこー解らないのが不安ではあるけど。

皿洗い、頑張れ。
包丁持ち出すのの数倍らくだと思われw

笹野まりも :

いつも大変楽しく拝見させていただいております。
 タイムアウトに興味を覚えてgoogleで検索しましたところ、立たせるの前にまず警告をする、というステップがあるそうです。決して泣き叫んでいる子供を無理やり立たせて、言う事を聞くまで何度も立たせるしつけではないそうですよ。最後まできちんと立つことができたら優しく抱きしめて下さいとも書いてありました。どうもタイムアウトそのものに誤解がありそうなのでかいてみました。

 ただしこれはBettyさんとかぶるようですが、悪い事をしたと理解できる子供用のようです。また、タイムアウトは子供を育てる方法ではないが一部だ、と参照したサイトさんに書いてあったのが印象深く感じました。

このタイムアウトという方法を持ち出した方は、ご自分が参照なさったサイト名か、詳細を書いたり、或いは実際体験したor親として実行したと書いて頂けると、より一層お互いの理解が進むのではないかなぁ、とそう思いました。色々勉強になりますよね・・ちなみに私は グーグルで「しつけ タイムアウト」で検索した中の「タイムアウトは子供を前向きで正しい行動に導く」と「欧米流子育てマニュアル 幼児のしつけ」を参考にしました。長くなってすいませんでした。

なお :

はじめまして、いつも興味深く楽しませて頂いています。

タイムアウトの事で、自分が昔祖母からされていた躾を思い出しました。
悪い事したら板間に正座させられるんですよ。祖母がいいと言うまで。
最初のうちは訳が分からずの正座なんですけど、回数を重ねるにつれ
正座させられる→おばあちゃんが怒ってる→自分が悪い事をしたんだ
って段階的に理解できていくんですね。そのうちに、正座させられたら、
まず何が怒られる原因だったか必死に考えるようになりました。
暫くたったら祖母が目の前に来て向かい合わせに無言で正座するので、
自分から、何故自分はそんな事をしたのか、何故それがいけない事として怒られているのか
それを説明するんです。子供なんで泣きながらとか説明がちぐはぐだったりもするんですが。
一通り説明が終わり、それが祖母の納得行くものだったら、正座は終わりです。
その説明が間違っていたら、祖母がヒントをくれて、もう一度考える時間が始まります。
うちの正座は5分じゃとても済まなくて、大体1~3時間は座っていましたが
あれはあれでペットの躾なんてものではなく、子供に考える時間を与えるものだと思いますよ。
すっごい下らない、子供の舌っ足らずな説明を長々と聞ける人向けですが。
でもやっぱり癇癪もちの子には向かないと思います。子供にはそれぞれ色んな個性があるので、
ある子に有効な躾が他の子に有効だとは必ずしも限らないんだと思います。
それは親にも言えることで、例えばonさんにはうちの躾は人間相手のものには見えないかもしれませんが
私はそれで祖母の事を沢山考えて、自分の事も沢山考えて、大きくなりました。
未だに祖母の事が大好きですし、犬のように躾けられたなんて全く思いませんよ。
勿論そんなのは私の主観の問題なので、よそから見ると違うかもしれません。
でも、どっちが正しいとか間違っているとか、そういうのじゃないと思います。

onさんのところの子育ては、見ていてとても素敵だなあって思います。
親も子も一生懸命考えて、体張って一緒に向かい合っている姿が何より素敵です。

ON :

タイムアウト方について、ONに誤解があったようです。

ONが読んだ物は記事に書いた文だけだったんで、
非常に青白い印象を受けたんですけど、
やり方によっては、そうではないのですね。
何かすごいシステマチックな感じがして嫌だったんですけど、
そこに愛があり、信念があるならONは全然文句はありません。
なおさんとこの躾についても、そーゆう風に聞けば、
もちろん動物を相手にしているような印象は受けないです。

問題はその子に合っているか、というのと。
親の意識ですかね。

この方法をしっかり理解して愛の元に行うのであれば
何の問題もないし、既に実証されている通り効果も上がると思います。

ただ、ONが読んだ記事には『しっかり抱きしめてあげてください』
とは書いていませんでしたので、もしそのような文献を読んだ親が、
子供の癇癪を押さえつけるために付け焼刃的に使ったのだとしたら、
何かヤバそげな空気がそこはかとなく漂い始めますよね。。

なんかちゃんと書いてほしいなぁ。
ONみたいにちゃらんぽらんに流し読みしちゃう人間がいるんだから。
と、責任転嫁してみる。

せがれよ! お前が謝れ! ONは逃げる! それ~!

ごめんなさーい!

あずきみるくれもん :

自分もコメントにリンクされていたタイムアウト法を読んで、
すごく違和感を感じた人です。
なおさんのコメントで、ちょっと見方が変わりましたけど。
それは、なおさんのコメントは自身の体験を下にされている
から、説得力があるからと思うんです。

でも、タイムアウトを勧めた方のコメントって、
癇癪は強制されるべきだ!というか、癇癪をおこさない子、
わがままをいわない子が「いい子」で、
子どもはそうあるべきだ、という風に感じられました。
理論的・理想的すぎて、子育てされたことがあるのかな…?と
疑問に感じてしまいました。




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