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老人と話をしよう

子育てとは全然関係ないんだけど、この前、ON父の田舎に葬式に行った時の話。



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いや、基本的にはね。
すんごく、しんどかったんですよ。
周りはほとんどジジババばっかでねぇ。
飲んだくれて、『ガハハハハ』って。
しょーもない話ばっかしてんですよ。
もうONはホント、辟易しちゃってね。
勝手に外行ってフラフラと散歩してたりしてたんですよね。
でもねぇ。
ある時、ひょんな事からあのぅ。
戦争ん時のね。
話になったんですよ。
これ。
いや、合間合間の時間だったからほんの少ししか聞けなかったんですけどね。
それがなんか、ちょっとねぇ。
興味深かったんですよね。
いや、ここで改めて書いてもそんな飛び切り面白い話とかではないですけどね。
あのぅ、例えば『ほふく前進』ね。
銃を構えながらほふく前進するわけなんですけど、そーゆうのって、マンガとかアニメとかで良く出てくるじゃないですか。 当たり前のようにみんなやってるじゃないですか。
でもねぇ。 ホントにやると、銃がこれ、結構重いんだって。
ちょっと続けると、もんの凄く腕が疲れてきて、銃身がどんどん下がってきちゃうんだって。
そんでそーなると、上官にガーって怒られるらしい。
あと、それとかねぇ。
兵隊んなっても、結核と、痔ぃと、性病になると、家に帰されるんだって。
結核はまぁ、当然として、痔ぃはね。 なんかお尻に力が入らないと銃も構えられなくて全然ダメなんだって。 そんで、一番ヤバいのがこれ。 性病ね。
もし、これが判明すると大変な事になるらしい。
『この大事な時に何しとるんだ、きさんーーーっ!!』
つって、上官にパパパパパパパパン!! って。
もうパンパンに腫れ上がるまで顔をはたかれて帰されるらしい。
で、そうなるともう、近所では『非国民』のレッテルが貼られて、一家で村八分にあって、それはもう大変な事になるらしい。

とかね。
そんなようなことをチョコチョコ話してくれたんだけども。
こう。
引き付けられたね。
なんかグッと来たね。
いや、こんな事ね。
テレビとか本とかでは、良く聞くレベルの事じゃないですか。
それに、家族を失ったとか、爆弾で足をやられたとか、そんなすざまじい話でもない。
ほんのちょっとした話じゃないですか。
でもねぇ。
それを実際に経験した人の口から、直に聞くとねぇ。
なんか違うんですよ。
リアリティが。
ほんの些細な事なのに、『戦争』っていう事が、俄然。
もんの凄く近くに、人事じゃなく感じられたんですよ。
これねぇ。
これは重要な事だって。
思ったね。
そんで次に思ったのが、その語ってくれる人が居なくなる事の危機感ね。
聞くと、実際に兵隊の経験があるのは、今の80歳前後が最後なんだって。
この人たちが居なくなると、もう。
直接聞くって事は出来なくなるんだよね。
これは実は非常にヤバい事なんじゃないかと。
もちろん本でもネットでも、戦争の資料は山ほどあるし、これからも終戦日前後には戦争の番組とかが放送されていくとは思うんだけども、やっぱしねぇ。
実際に直に聞くのとでは、それは雲と泥の差があるんですよ。
精神にグッと来る度が。
ホントに。
しかもこれは多分ねぇ。
なんかそういう公演とかも、ちょっと違うんじゃないかと思う。
ホントに身近な人に。
至近距離で。
自分に向かって。
話してるのを聞くのが一番堪えると思うんだよね。
うん。
これは重要。
このまま、その埋もれた実体験が人知れず消えてってしまうのは、非常に我々にとって手痛い損失になるのではないかと思うんですよ。
だからもし、身近に経験者が居たなら、なかなか難しいかとも思うけど、なんかの折に聞いてみると、良いんじゃないかと思います。
いや、ホントに。

その葬式で話してくれてたおじさんは、
『ホントはもっと色んな事がある。 一晩中話しても話し尽きない程色々ある。』
って言ってた。
すんごい、マジで、もっと聞きたいって思ったよ。
でも、残念ながら、その後、話を聞くチャンスは無かったんだよね。
ホントそれがねぇ。
もんの凄い残念だった。
もし機会があったら絶対もっと聞きたいね。







せがれ達よ!

キミ達の時代にはホントに戦争経験者は居なくなるんだね。
どうあがいたところで、やはり風化はしていくんだろうな。。。


↓今日のせがれ覚書↓

せがれ兄
6歳7ヶ月
抱っこの記録。
先週くらいだったかなぁ。
まだ抱っこをせがまれて、しょうがないからしてあげた。
さて、一体いつが最後の抱っこになるか。。。

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最近やっと、絵本を読むようになって来てくれた。
ちょっと前までは電車の図鑑ばっかで、あとは、ウルトラマンとか戦隊ヒーローの本くらいで、絵本を読んであげようとしても、全然興味を示さなくて、ちょっと懸念してたんだけどようやくちょっと興味が出てきたみたい。
最近はどんどん『これ見る』って言って持ってくるようになった。 良かった良かった。

せがれ弟
2歳1ヶ月

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そんで通夜が終わった夜、ろうそくの火を消さないように守るため、という事で、ONと、ON父と、あと親戚のおじさんの3人は、遺体の横で寝る事に。
しかも寺ですよ。 寺。
しかもごっつい寒いの。
いやぁ、良い経験になった。
まぁ、朝起きたら、完全にロウソク消えてましたけどね。
ゴメン。
ほんとゴメン、おじさん。

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コメント ( 2 )


gugumi :

うちのじいさまも、戦時の話は最近になってやっとぼつぼつ話してくれるようになりました。ちょっとボケてるんで同じ話の繰り返しですけどw
それでも空襲の知識はあれど、殺傷兵器が空から降ってくることがどんなに怖いことなのか、ONさんの言うとおりじいさまが話してくれてようやく想像できるようになったりしました。
「戦争で死んでいったひとに申し訳なさを感じているし、こんな話はすすんで子どもに話したりはしないよ」と言ってましたよ・・・

トメ :

4年前、89歳で祖父が亡くなったんですが、
その時「あぁ~~、もっと色々話を聞いておけばよかった・・・」って
すんっごい思いました。
戦争の話もだし、祖父の子供の時のこととかも。
それは、殆ど自分の先祖の話になるだろうに、結局聞かずじまい。

onさんは、良い経験をしましたね!ウラヤマシイです!




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