上履きクリーニング(ＧＲＯＷ子育て)

忍者は成長の早い草を毎日飛び越している内に、どんな高い塀にも飛び上がれるジャンプ力を身に付けることができるっていうけど、ありゃ嘘だね。

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あのぅ、週に1回、せがれ達のうわばきを洗うのはONの役割で、もうかれこれ10年位やってるんですよ。
せがれ達が小さかった頃は、靴のサイズも小さくてぺぺぺのペーって感じで洗い終わってたもんだったんですけど、最近ね、特にトトムはもう6年でね。　靴のサイズとか２３なんですよ。
デカイのね。
デカイ。
２３て。
予想以上にデカイよ？
１円玉を並べたら２３枚になるからね。
なんないけどね。
別に１ｃｍじゃないからね。
全然なんないよね。
なったとしても、２３枚分って、別に妥当な線だしね。
まぁいいよ。
１円の話は。
１円を笑う奴は、鬼が笑うからね。
そんなこんなで、せがれ達の足は、それはもう徐々に大きくなってきたはずなのに、ここへ来て、いきなし辛くなってきた。
２３を超えると明らかに辛くなる。
前半、後半みないになるのね。
先っぽやってる時と、かかとやってる時が。
前半４５分、後半４５分で、ハーフタイムとロスタイム入れたら、完全にアウェイですよ。
アウェイでオウンゴールですよ。
ウォウウォウイエ～ですよ。
いや、こーゆうこと言うと、キミは子どもに洗わせなさいってね。
言うと思うんですよ。
言うと思うんですけどぉ。
これ、実際、クソ男子が１週間履いたうわばきを見てみるとわかると思うんですけど、もはや女子供の力で落ちるようなレベルの汚れではないのですよ。
ONくらいの豪腕でグワッシグワッシやんないと、とても落ちないような魔界の汚れなのですよ。
地獄の門番ケルベロスの鼻も曲がるね。
ひん曲がるね。
まぁケルベロスはイイよ。
しかもね。
しっかり落としてキレイにしないと、洗い残した部分は次の１週間で完全に定着して、もう、どんなにやっても落ちない汚れになってしまうのです。
だのでね。
ここは、子どもにやらせると、うわばきの寿命が著しく短くなってしまうのです。
それはマズイのです。
中産階級に入りそびれたON家としてはそれはマズイのです。
生き延びて欲しいのです。
１日も長く。
そんなこんなで思ったんですけど、うわばきクリーニングってどうかなぁ。
靴屋だか、クリーニング屋だかわかんないんですけど、学校の近くでうわばきクリーニングサービスをやったら結構儲かるんじゃないですかねぇ。
なんか、こう、スチームみないのでワーっとやって、ゴウンゴウンって回して、ボフゥッって出てきたら真っ白になってるみたいな。
これねぇ。
１足２００円とかだったら考えちゃうね。
みんな考えちゃうと思うんですよ。
学校って何人くらいいるんでしたっけ、３０人×３クラス×６学年で６００として、まぁ２００人位は頼むとしたら、２００人×２００円で、４００００円！
少なっ！
潰れるわ！

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